本学会は地すべり及びこれに関連する諸現象並びにその災害防止対策に関する調査・研究・受託および助成を行っています。

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2021(令和3)年度(公社)日本地すべり学会シンポジウム
「地すべりと地質 ―地質学で地すべりを解剖する―」開催のご案内

                                (公社)日本地すべり学会 事業計画部
 2020(令和2)年度のシンポジウムは新型コロナウイルス感染症の感染拡大により中止となりました。その際のシンポジウムのテーマは 「地すべりと地質 ―地質学で地すべりを解剖する―」。開催中止を受け、多くの皆様からこのテーマの内容でシンポジウムを開催して欲しい というメッセージをいただきました。
 そこで事業計画部は、2021(令和3)年6月25日(金)に2020年度のテーマでシンポジウムを改めて開催することにいたしました。
 参加費および参加申し込み方法等につきましては、次号以降の会告や学会ホームページにてお知らせいたします。


【日程】2021(令和3)年6月25日(金)13:00~17:00(予定)
【開催方法】オンライン(Go To Meeting使用予定、最大250名)
【CPD】本シンポジウムは、JAFEE(建設系CPD協議会加盟団体)のCPD認定プログラムに申請の予定です。

【趣旨】
 「地すべりの発生・発達は、斜面の形状とその斜面を構成する地質体の物質とその構造に密接に関与している」1)とされるなど、地質学は地すべり・斜面研究や防災を考えるうえで欠かせない重要な学問分野となっている。特にすべり面や地盤の構造、地下水など、地すべり地の内部を“解剖“し特徴を把握するためには、地質学的視点からの調査解析や解釈が重要となることも多い。
 地質的側面からの地すべり研究は古くから行われており、地すべり機構の解明・防災に大きく寄与してきた。1950年代に示された、「第三紀層地すべり」、「破砕帯地すべり」、「温泉地すべり」等の分類を初めとして、地質体毎の地すべりの類型化など、地質と地すべり機構との関連性についての研究や、構造地質学的視点からの山体の変形から地すべりへの初期段階の発達過程の解明の研究など大きな成果をあげてきた。近年、これまでに例のない豪雨や大規模地震などに伴い大規模な地すべり・斜面災害が発生しているが、発生機構の解明や発生予測などにも地質学的視点は欠かせないものとなっている。
 近年、情報通信技術の目覚ましい発展により、地すべり研究分野でも地形解析等を初めとしてさまざまな新しい手法の適用が進んでいる。一方で地すべり斜面の高精度な地質特性の把握には、地道な踏査と知識・経験に裏打ちされた解析作業が多くの比重を占めていることもあり、必ずしも技術革新の恩恵を十分には得られているとは言えない。このため新しい技術を活用し、調査や解析の精度をどの様に上げていくか、またこれまで先達により蓄積されてきた調査技術や解析技術をいかにして後進に確実に伝承していくかについても、今後地すべり研究での地質学の利用を考えるために、必要不可欠な視点と考えられる。
 本シンポジウムでは、これまでの地すべり災害と関連する特徴的な地質や地質構造の事例などを踏まえつつ、地すべりと地質に関する研究成果や解明が必要な課題などについて話題提供をいただく。それらのご講演を踏まえて、地すべりや斜面崩壊の機構解明や発生の予測等の研究を進める上で、地質学的視点をどの様に利用していくか、今後どのような取り組みが必要か等、地質学に関わる地すべり研究の今後について議論を深めたい。
1) 藤田崇編(2002):地すべりと地質学,古今書院,238p.

【プログラム】
①「地すべり・斜面災害と地質」
   千木良雅弘(公益財団法人 深田地質研究所)
②「付加体のテクトニック・ノンテクトニック構造と地すべり」 
  横山俊治(公益財団法人 深田地質研究所)
③「テフラ・火山岩地域の地すべり・斜面崩壊」
田近淳(株式会社 ドーコン)
④「第三紀堆積岩地域における地すべり・斜面崩壊」
渡部直喜(新潟大学 災害・復興科学研究所)
⑤「最近の地すべり・斜面崩壊における地質調査技術」
永田秀尚(有限会社 風水土)
⑥ 総合討論    以上