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更新日: 2023年 6月30日

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掲載日:2023年 6月30日

支部長挨拶


公益社団法人 日本地すべり学会 東北支部長

森口 周二 (東北大学 災害科学国際研究所 准教授)

 

日本地すべり学会東北支部長を拝命しました森口です。就任にあたり,一言ご挨拶を申し上げます。

本学会は,斜面変動を専門的に扱う国内唯一の学会であり,公益社団法人として関連する学術および技術の振興,ならびに地域社会の安心・安全や健全な発展に貢献することを使命としています。東北支部もこの理念に基づいて活動をしています。

東北支部は1985年に設立されており,産官学の連携のもと,高い技術力を持つ多くのエキスパートが集い,斜面変動に対して多角的なアプローチが可能な体制が構築されています。その強固な基盤のもと,研究者や技術者が立場の垣根を越えて議論や情報共有を行い,その結果を社会実装するための活動が進められてきました。また,この分野の持続的な発展を目的として,次世代を担う斜面技術者の育成にも注力がなされてきました。この流れを絶やすことなく,より大きな流れとなるよう尽力して参りたいと考えております。

東北地方は,他の地域に比べて相対的に豪雨の頻度が低い地域でしたが,近年の連続して発生している東北地方の豪雨災害を鑑みれば,決してリスクが低い地域とは言えません。また,過去に豪雨の経験が少ないということは,豪雨に対する耐性が想定的に弱い地域とも言えます。一方で,昨今の長期的な気候変動予測の研究成果によれば,国内で相対的に降雨強度が上がる度合いが高いのが東北地方との報告もあります。このような状況にある東北地方は,豪雨に誘発される斜面変動を特に注意深く考える必要があります。また,地震についても,他の地域と同様にそのリスクは高く,それに誘発される斜面変動の対策は大きな課題です。このような状況の中で,災害による被害を最小化し,災害と共存できる持続可能な社会の創出のために,会員の力を結集して邁進して参りたいと考えております。

今後とも,日本地すべり学会東北支部の活動に,ご協力,ご支援を賜りますよう,お願い申し上げます。