日本地すべり学会が開催しているシンポジウム、講習会、発表会のご案内をするページです。
近年、局地的な豪雨や大規模地震等により、地すべり災害が発生する頻度が高くなっています。地すべり災害現場においては、災害による被害を最小限に食い止めるため,迅速な対応が必要とされます。その際,地すべり移動土塊の今後の挙動、斜面の危険度,応急工事の可能性、沈静化の方法からその後の対策等にまで踏み込んで考える必要があります。そこでは、既往の地すべりに関する知見に加えて,多分に経験的な判断が含まれております。 そこで、地すべり災害発生直後からの対応におきて重要となる視点、また判断材料としての計測手法などの観点から、喫緊な対応が必要な地すべり災害の発生直後からの対応のあり方について議論を行います
我が国では、平成20 年岩手・宮城内陸地震に伴う地すべりをはじめ、すべり面深さが100 mを超えるような大規模地すべり滑動事例が各地で報告されています。また、大規模な地すべり地形が分布する山地・丘陵地も多くあります。大深度であることや複雑な地盤構造のため、大規模地すべりでは、すべり面や地下水流動構造など地すべり機構にかかる要因の把握や対策計画は容易ではありません。
そこで、大規模地すべりの原因解明や災害リスクマネージメントの精度向上を目指し、その実態, 機構, 調査, 計画設計, 危険度評価等について、複数回にわたりシンポジウムや研究発表大会特別セッションなどでの討論を企画していく予定です。今回のシンポジウムはその第1段として、大規模地すべりの発生機構について議論をします。
本学会では 2004年に「地震と地すべり」と題したシンポジウムを開催し,ここでは多くの議論が交わされました。その後も国内では新潟県中越地震,福岡県西方沖地震,能登半島地震,新潟県中越沖地震など,また海外ではスマトラ沖地震,パキスタン地震など各地で大規模な地震が発生しこれにより多数の地すべり災害が発生しています。これにより地すべりの要因としての地震の重要な役割を再認識すると共に,調査や対策によって「地震と地すべり」に関わるまた新たな知見が蓄積されつつあるところです。そこで本シンポジウムでは,これらの最近の調査や検討を踏まえて,地震時にどのような地盤変動現象が実際に起こっていたのか,地震の地すべり防止施設への影響、地震動が斜面の不安定化に及ぼす影響やその対策などに焦点をあてて,今後の地震を考慮した地すべり対策の可能性や課題などについて議論を進めることを予定しています。シンポジウムは主に以下の項目について議論を進める予定です。
・最近の地震災害に見る地すべり現象
・地震時における地すべり防止施設への影響・災害復旧事例
・地震動の地盤変動への影響の解析
・地震に起因する地すべり発生場の特徴と予測
継続的にあるいは繰り返し変位を続ける地すべりの変位計測は,地すべり範囲やすべり面位置の判定,応急対策や警戒避難の検討において最も重要となる。また,移動地塊の変形や変位伝播などの地すべり機構解明とそれにもとづく対策計画検討にも重要である。変位計測は地表変動と地中変動が対象となる。これまで,主に伸縮計・移動杭等,パイプ歪計・孔内傾斜計・地中伸縮計等の設置・観測が行われてきたが,地すべり変位起源か判断に迷うデータの得られることも多い。また,同一位置での地表変位と地中変位量が大きく違う例もある。とくに大規模地すべりでそのような問題が起きやすいとみられる。
一方,自動観測の普及に加え,GPS,光ファイバーセンサーやレーザを用いた変位計測など新たな技術も発達してきた。また,精度の向上してきた地盤調査結果(ボーリング等)と組み合わせて,解釈に窮した計測データから地すべり地塊の地盤変動特性を探ることも可能になったといえる。そこで,本シンポジウムでは,現状における活動的な地すべりでの変位計測上の諸問題を明らかにすることを目的として,主に以下の点について討論を行う。
18:00~19:00 演題「沖縄の進路 県知事経験者として」
講師:前沖縄県知事 稲嶺 恵一 氏
19:00~20:00 演題「地すべり災害を引き起こしやすい沖縄中南部のクチャ帯」
講師:放送大学沖縄学習センター所長 宜保 清一 氏
(社)日本地すべり学会・放送大学沖縄学習センター共催
後援:内閣府沖縄総合事務局開発建設部・内閣府沖縄総合事務局農林水産部・沖縄県・琉球大学島嶼防災研究センター
県民講演会ポスター
第一部新潟県の地すべり災害と技術開発の歴史
(講演者:石井靖雄氏)
第二部「天地人」と直江兼続
(講演者:花ヶ前盛明氏)
(社)日本地すべり学会では、全国の地すべり研究者、行政の防災担当者、民間企業の防災技術者等の研究発表の場として「研究発表会」を毎年開催しております。今年は、8月27日~29日にかけて,神奈川県箱根町での開催となりました。当学会では、お世話になる開催県の皆様への恩返しとして、毎年研究発表会に先だって 【 県民講演会 】 を行っています。
今年の県民講演会は、神奈川県立生命の星・地球博物館との共催で行いますが、第一部では、地元神奈川県の地質に詳しい当博物館の平田学芸部長に、神奈川県の地形や地質の成り立ちについて講演頂く予定です。また、第二部では、土砂災害の専門家である井上先生に、地元神奈川県で起きた過去の土砂災害の事例について講演頂く予定です。
箱根火山や丹沢山地など、現在の神奈川県の大地が、地球史のながい時間の中でどのようにしてつくられたのか?また、富士山の噴火や関東大震災などで、箱根周辺や神奈川県内でこんな被害があったといった話を、小学校高学年、中学生の方々にも理解できるようにお話しします。
(社)日本地すべり学会では、お世話になる開催県の皆様への恩返しとして、毎年研究発表会に先だって【県民講演会】を行っています。今回は、地震・津波研究を続けておられる東京大学地震研究所准教授の都司嘉宣先生に、三重県にまつわる災害についての講演をお願いいたしました。都司先生は、三重県に大きな被害をもたらした東南海地震(昭和19年)にも詳しく、興味深いお話を伺えることと思います。
「㈳日本地すべり学会 第49回研究発表会及び現地見学会」を沖縄県において開催致します。開催地は那覇市中心部に位置する「沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザ」をメイン会場とします。奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。現地見学会は、沖縄本島中南部地域にて予定しています。投稿要領もご覧下さい。
(社)日本地すべり学会は、地すべり等の斜面変動及びこれに関する諸現象並びにその災害防止対策に関する研究者並びに技術者の交流を図り、その有機的な連帯のもとに学術的・総合的に調査研究を行い、その成果を広く内外に公表し、もって科学技術の振興と、より安全な地域環境の実現を目指し、国民福祉の向上に寄与することを目的としております。本学会は、事業の一環として、毎年1回「研究発表会および現地見学会」を北日本ブロック、西日本ブロック、東日本ブロックの持ち回りとして実施しており、本年度は新潟大学五十嵐キャンパスを主会場として実施いたします。
(社)日本地すべり学会は、地すべり等の斜面変動及びこれに関する諸現象並びにその災害防止対策に関する研究者並びに技術者の交流を図り、その有機的な連帯のもとに学術的・総合的に調査研究を行い、その成果を広く内外に公表し、もって科学技術の振興と、より安全な地域環境の実現を目指し、国民福祉の向上に寄与することを目的としております。本学会は、事業の一環として、毎年1回「研究発表会および現地見学会」を北日本ブロック、西日本ブロック、東日本ブロックの持ち回りとして実施しており、本年度は火山防災を関わりの深い神奈川県足柄下郡箱根町を主会場として決めました。
箱根は神奈川県唯一の活火山であり火山活動のなごりをとどめる大涌谷やカルデラ湖の芦ノ湖、湿原、渓谷など自然豊かな景観に加え、火山の恵みとして数多くの温泉をかかえる、年間2000万人が訪れる国内有数の国際観光地であります。火山はその一方で、噴火や地震に加え、1953年7月に起きた早雲山地すべりに代表されるような地すべり、土石流などの斜面災害も引き起こす環境にあります。地域一帯は観光資源に恵まれているばかりでなく、自然災害とも隣り合わせであります。このような地域で「研究発表会及び現地見学会」を行うことは会員の資の向上に繋がるばかりでなく、地元県民や地域住民の防災意識の向上に資することと思われ、最新の知見を得るためにもふるってご参加下さい。